時代はドラスティックに変わった
平成大不況、リーマンショックを経て、時代は大きく変わりました。
多くの日本の大企業はステークホルダー(Stakeholder)中で特に株主(ストックホルダー:Stokholder)を重視する会社経営をしています(株主重視戦略)。従業員ですら非正規社員が増加している時代ですから、昔のように私達中小企業(下請企業)を育てようとはしません。大企業の価値観は大きく変わったのです。
しかし、このバランスを欠いた価値観(株主重視戦略)は近視眼的な経営となり企業の社会的使命が希薄になり経営のバランス感覚を失っていきます。そして、自ら組織を更に硬直化させ、連鎖された社会の中で企業活力は徐々に削がれて行きます。
中小企業にとっては大きなチャンス
このことは私達中小企業にとり新たなビジネスを生む大きなきっかけになると考えられます(ザイルを握られている会社から、自分で自分のザイルをもつ会社に変わらなければならないからです)。
このような時代では、私達中小企業は新たな市場を開拓しなければなりません。顧客(マーケット)が変わり、顧客ニーズも機能/性能だけでなくデザイン/効用・・が求められるようになります。又何より自分自身で企画設計しなければならなくなり、ビジネスモデルも全く違ったモデルに変化します。そして、どんなに先進的な技術や素晴らしい製品でもダイレクトの市場開拓はハードルが高く大きな挑戦であることに気づかされます。
チャンスを活かす商売力を強化する
自社の優れた製品や技術を活かした新たな市場開拓の挑戦は単に営業マンを入れることでは成し遂げられません。私達中小企業の以下のような弱点を克服強化することが必要となります。これは会社の商売力を強化することを意味します。
- 顧客が買いたくなる商品企画力と知的資産を重視した経営戦略
- 経営理念から会社運営までを一気通貫したビジネスモデル構築と事業計画作成
- ユニークで堅実な発想による市場開拓力(マーケティング力)と営業力
- 営業力を活かすマネジメント力と営業活動を視える化する管理手法(羅針盤)
- 事業計画/資金計画に基づく資金調達力と会社経営が視える財務管理力
- ジャパンブランドを活かした海外市場開拓戦略
- 製品やビジネスモデルへのIT活用戦略
- デザイン性の優れた製品投入とブランディング戦略
- 適材適所で少数精鋭の柔軟な組織力と風通しの良い組織作り(社風)
- ビジネスマインドを持った商人エンジニア/商人職人の育成
- ビジネスへ真摯に向き合う挑戦者魂と失敗を許す(糧とする)社風
然しながら、社長は日々の実務に追われ本来の社長業である戦略的思考ができないのが実情です。又、社長の代わりに、このような課題に精通したベテランスタッフもいません。
運よく人材を見つけられてもコストが高く、採用には経営的に無理が生じます。又、例えば、営業を強化しようとして外部から人材を登用しても水が違うために残念な結果になるケースが多いのも現実です。
社長の相談役®として機能するブログを目指して
このような悩みを抱えながら、日々の会社運営に奮戦されている中小企業経営者及び経営幹部の皆様/これから社長や経営幹部となる後継者の皆様/これから創業を考えている挑戦者の皆様に少しでもお役に立ててればと考え「社長の相談役®」Blogを始めました。
この「社長の相談役®」Blogが皆様の会社経営の気づきやヒントになれば幸いです。
以上、簡単ですが御挨拶とさせて頂きます。
神楽坂コンサルティング株式会社
代表取締役 竹 内 一 郎