会社の将来を描けなくて悩んでいる

会社の将来を描けなくて悩んでいる

こんにちは、竹内です。
毎日仕事に追われながら、テキパキと仕事をこなしているアクティブな社長は「会社の将来をどうしたらよいか」描けなくて思い悩んでいました。今日はこの社長が悩みを吹き飛ばして元気になった方法をご紹介いたします。

お会いしてお聞きすると社長はでこんな悩みを抱えていました

  • 会社の将来像をどうやって描いたらよいかわからない
  • 今は良いが、このまま同じことを続けていたらじり貧になる気がする
  • 自分たちのビジネスの可能性は大いにあると思うが、どうやったらよいかわからない
  • 新しいことにチャレンジしようと思っても、今のスタッフでは荷が重すぎると思う
  • 自分のやりたいことが見えなくなっている
  • 時々、将来のことを考えると、まずいと分かっていてもマイナス思考になってしまう

社長は今日の飯を稼ぐために今の仕事をこなすことに奮戦していて、明日の飯を稼ぐことを考える余裕がありませんでした。このような状況はこの会社に限ったことではありません。多くの中小企業社長は大なり小なりに共通して同様な悩みを抱えています。

会社の将来を描けない共通点

  • 今までと同じ流れの中、受け身で事業の展開をしている
  • 社長は仕事が忙しいことが好きで、ある意味それに満足している
  • 自分たちのやっていることの価値に気付いていない
  • 会社に眠っている商売の種が見えていない
  • 保守的で未来に向かって現状を改善しようとする社風がない
  • 社長はスタッフが「笛吹けど踊らず」であることに悩んでいる
  • 社長は今いるスタッフで新規事業を考えるので、心の中で難しいと思っている
  • 将来を見据えたマーケティング戦略を考えていない
  • 経営理念やビジョンを落とし込んだ経営計画がない

会社の未来が見えなかった本当の理由

社長は無我夢中で会社を大きくしてきました。しかし、会社が何とか軌道に乗ってきたころから、人の問題に悩まされるようになりました。また、会社の状況に何か閉塞感を感じるようになり、「このままでよいのか?」と自問自答するようになりました。そして、会社の将来を悩むようになってきました。

今までは目の前の実務に追われ手一杯で、会社の将来を考える余裕が無かったのです。これは今まで、社長から「会社の将来が見えない」のではなく、社長は「会社の将来を見ていなかった」ことを意味しています。

今、社長は真剣に会社の将来を考えるようになりました。もし、社長が実務に埋没をしていたら、会社の明日はなかったでしょう。すなわち、次の成長ステージへのターニングポイントなのです。

中小企業社長はこのターニングポイントを通ります。気が付いたときに、社長がプラスに捉え、チャレンジするかどうかがその会社の将来を決めているのだと私は考えます。

会社の将来を描く4つのステップ

その1.社長は初心に立ち返り、「自分は何をやりたいのか?」を素直に考えました

会社の経営理念だとか。経営戦略だとか、ビジネスモデルだとか、人のことだとか・・を難しく考えないで、雑念をすて、社長自身が何をやりたいのかを理屈抜きで素直に自問自答しました。

すると、忘れていた(眠っていた)自分自身の中のやりたいことが浮かび上がってきました。それは社長が自分のビジョンを取り戻した瞬間でした。

その2.「会社がどういうことをやってきたのか/やっているのか?」を棚卸しました

簡単に言うなら、今のビジネスモデルがどうなっているかの棚卸をしたのです。そうしたら、社長が考えていた以上に様々なことをやってきていて(経験していて)、自社を再発見することになりました。

又、いろいろな人が絡んでいて、いろんな人にお世話になっていることにあらためて気が付きました。社長は自然に彼らに感謝し、頼もしく思い、また自信も湧き出てきました。

その3.見えてきた自社の価値を体系的に整理しました

今まで当たり前だと思ってやってきたこと/やっていることが顧客にとって価値あることだということに少しずつ気が付いてきました。自分たちがやってきたことを体系的に整理しました。

それを会社のプレゼンテーションが出来るようにまとめることができました。すると。ビジネス(事業)が明確になり、今まで自分が思っていた会社とは違う会社に見えてきました。そして、会社の未来像(ビジョン)も見えてきました。社長の目は輝いていました。

その4.社長の考えを中期経営計画にまとめ、将来を描くことができました

ビジョンが見えてくると、自分たちの価値とそれを必要とする顧客層(マーケット)がハッキリしてきました。すると、経営ビジョン/経営戦略/ビジネスモデル・・が明確になってきました。自然に漠然としていた経営理念もクリアになってきました。

中期経営計画に社長の考えを落とし込むことができました。社長が目指す会社の進路が明確になったのです。
そして、社長からは迷いが消え、ビジネスの切れ味が良くなってきました。

まとめ

あなたがもし会社の将来を描けなくなったら、まず初心を思い出すことです。

そう言われると至極当たり前のことだと感じられると思いますが、「木を見て森を見ず」の例えのごとく社長は「会社が見え過ぎて、大局が見えなくなっている」のです。

そして、悩んだ時が次のステージに上がるターニングポイントに来ているのです。悩みが解決できなくなった時は前向きにチャンスと考えます。そして会社の将来を描く4つのステップをもとに行動してみましょう。次のステージが見えてくるはずです。